2010-01-01から1年間の記事一覧

「いつまで経ってもわからないこと」

先日、会社員時代の同僚と呑んだ。二人で指折り数えて みれば、十年以上ぶりの「呑み」である。「あんたはすぐ つけあがるから。もう、その鼻っ柱を折りたくて折りたく て」と、隙あらば、突っ込んでくる。 続きを読む

『トリエンナーレとスタンプラリー』

忙中閑あり、の谷間で、トリエンナーレパスポートを購 入。打合せの前後などにちょこまか足を運んでいます。折 角なので、オリエンを。 続きを読む

『ラジオドラマの世界』

私が脚本家デビューしたのは、27才のとき、ラジオドラ マが舞台である。拾ってくれたのは、今は「文学おたく友 だち」と成り果てている(?)T氏。だが、T氏は、名古 屋のラジオドラマの一時代を築いた偉人でもある。 続きを読む

『台風一過』

我が家で言うところの「台風」とは、姪っ子軍団を指す。 小3から1才半までの女子4人。千葉県市川市野鳥公園周 辺でも評判の、美人姉妹ならぬ元気姉妹である。 続きを読む

『終わらざる夏』

本屋で10分ほど逡巡した結果、買った、浅田次郎の新刊 である。寡作の高村薫や村上春樹、松浦久輝は安心して買 えるが、多作の人は用心が必要だ。私の経験から言うと、 家を建てたあとが特にいけない。 続きを読む

『ご縁つながり 〜あるいは、町娘隊が出来るまで』

「おみやげ町娘隊」が世の生まれることになった、そも そものきっかけは、約半年前に、私が「にしおアートねっ と」を発見したことにある。 続きを読む

『今日』

『昔日』と題する前のコラムを書いたのは、多分、3週 間ほど前のことだと思う。光陰矢の如し、とでも言うのだ ろうか。昨日が一昨日だったのか、一週間前が昨日だった のか、記憶を探るのを諦めるほどに、頭の中が忙しい日々 だった。 続きを読む

『昔日』

私の生家は美濃街道に面しており、戦争未亡人となった 祖母が布団屋をしていた。夏になると、祖母は道に椅子を 出し、アッパッパの胸元に団扇で風を送りながら、夕涼み をしていた。道行く人々が祖母に声をかけ、あるいは立ち 話をし、そうして、夏の夕は暮…

『めーぐる』

過日、めーぐるに乗った。めーぐるとは、名古屋市の観 光ルートバス。車体は金色。1日パス券、乗降は何度でも オーケィが500円。なかなかお値打ちである。平日でも 30分おきに出ている、なかなか使える奴である。 続きを読む

『おみやげ町娘隊』

相当に濃い名古屋人であるところの私は、「ナゴヤ」に 対する、謂れがなくもない中傷・揶揄に、かねてから憤り を覚えていた。だが、真っ向から否定することも、「ええ かっこしい」のナゴヤ人としては出来ない。「歩く速度が 遅い」と言われれば、「東京人…

『アングラ少女製造雑誌』

過日、デザイン関係の友人が、MIgというフリー雑誌 をくれた。『女子力』というのだろうか、コスプレする女 子アーティスト集団の活動や、小物作りのユニットなどが 紹介されていた。 続きを読む

『大須 七ツ寺』

ご近所が建て替えブームである昨今、騒音を逃れるべく 私が目指すのは図書館である。県図書館も区立図書館も至 近距離だから、時として、はしごをする。 続きを読む

『叱る?』

名古屋では、有料駐輪場があちこちに出来ている。設備 投資費や管理費を併せると、1日100円では元がとれな いと思うのだが、どんどん増えている。 続きを読む

『俯瞰、あるいはマクロ』

俯瞰、というのは、映像の世界で割と使われる。高いと ころから、言い換えれば神の視点で見ることだと思われる。 そして、私は、「俯瞰が出来ているようで出来てないんだ よねー。不思議」と言われる。多分、地を這うように、平 面で公式を解いて解いて解き…

『読書ノススメ』

読書は、私にとって、たまさか逃避である。日がな一日、 ベッドに横たわり読んでいる。 今回は、うっかり、『二つの祖国』『大地の子』などを 手にしてしまったので、気持ちは重くなるばかり。でも、 これで、山崎豊子の関西物以外は制覇したことになるので …

『比叡山 つづき』

と題したが、もう少し京都。 京都で考え込んだのは、修学旅行生についてである。土 曜日なのに、修学旅行生が大勢。しかも、彼らは、公共交 通機関やタクシーで巡っているのである。 続きを読む

『比叡山』

新緑の週末、夫と古刹巡りに出かけた。宿泊は大津で、 一日めは京都、二日めは比叡山。 私と夫とは、付き合いが三十年近く。物欲はないが知識 欲があり、グルメではないが酒の値段にはうるさいという 共通点がある。なので、万人の参考にならないとは思うが…

『丁寧に生きるということ』

実は、手仕事が好きである。編み棒を持てば、お猿もか くやというばかりに、延々とやっている。ミシンを出せば、 布の地平を黙々と進む。料理についていえば、「伊佐治さ んの作ったものを食べると健康になれる気がする」と、糖 尿病患者に言われるほどであ…

『英語について ふたたび』

『大どろぼうホッツェンプロッツ』というジュブナイル (子ども向け物語)があった。このシリーズは、「ふたた び」「みたび」と続いていた。どこまで続いたのか覚えは ないが、「まだまだ」「しつこく」と続いていたら面白か ったろう。子ども心に、「なん…

『英語について』

藤原正彦氏の『この国のけじめ』を読んだ。2006年発行 で、それ以前2年ほどのコラムがまとめられている。日本 が小泉改革に沸いていた頃だ。藤原氏の激憤杞憂は強い。 続きを読む

『近隣ドライブ案内』

実は、ツアコンの資格を持っている伊佐治です。団体行 動は苦手ですが、団体さまの先頭で旗を振るのは得意。今 はお休みしていますが、そんな経験がある、という裏付け の元に、G.W.特集。近隣ドライブ案内です。 続きを読む

『昭和おとぎ話』

私の父と母は、かたや下町の母子家庭、かたや小成金の 長女という組合せ。父が戦争で父親を失った家庭で苦労し て育ち、母が朝鮮戦争特需で成り上がった家庭で苦労知ら ずで育ったというのも興味深い。 続きを読む

『ノリタケの森界隈』

わかる人にはわかる理由で、「ノリタケの森」のギャラ リーに行ってきました。拙宅より歩いて約20分のここは、 私にとって、隣の庭のようなもの。クラフトセンターを除 けば、無料なのも嬉しい。 続きを読む

『1Q84 book3』

1Q84シリーズを最初に読んだとき、知人から感想を 求められて、「村上春樹の今までの作品の全部がつまって る」と答えた。book3でも、その期待は裏切られなかった。 続きを読む

『むずかしい本を読むコツ』

第一に、興味を持っている事柄についての本であること。 第二に、やさしい、読み易い本から入ること。これは、 名詞に慣れるためである。歴史の分野になると、知らない 名前がたくさん出てくる。誰がどれだかわからない。名詞 に慣れていると、「あ、この人…

『大学で教わったこと』

先日、自分のコラムを読み直していて、「あれ?」と思 った。そういえば、なんで、私、大学に受かったんだろう。 続きを読む

『母の使命』

私の母は、とんでもない美人である。百人のうち、99人 までが綺麗だと認める容姿に加えて、小成金の長女という 出自。つまり、怖いもんなし。免許をとった昭和29年には ツートンカラーのセダンを操り、まだ自家用車の少ない名 古屋の道をぶいぶい飛ばしては…

『夜の言葉』

実はファンタジー好きである。それも、ハイ・ファンタ ジーと呼ばれる異世界ものとダーク・ファンタジーと呼ば れるアングラもの。後者のお勧めは、何といっても、ジョ ナサン・キャロル。テイストは小川洋子を硬質にした感じ。 セオドア・スタージョンも、…

『大人の休日』

昨12月、高校時代からの友人の桂子と、『東京ディズニ ーシー』に行った。桂子は、「物書きの友人をやっている 以上、書かれることは諦めている」という天晴れな女であ る。(同様の志を持つ方がいれば、是非、メールにて、ご 一報を) 続きを読む

『テレビ塔に学んだこと』

灯台もと暗し、とはよく言ったもので…。栄の喫煙スペ ース、大切なところを取りこぼしていた。テレビ塔の足元、 オープンカフェスペースの隅っこ二ヶ所に、灰皿がある。 ゴミ箱と並んでいる。そりゃ吸殻はゴミかもしれないが、 喫煙者である自分までゴミにな…